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DANCE NEW WAVE
続々現れる新傾向のカンパニー

季刊「DANCEART」(ダンスカフェ)No.19(2000年10月10日発行)
堤広志

DANCEART PHOTO  ヨーロッパでは、80年代にブームとなったヌーベルダンスが下火になってきたという。
代わりにダンスや演劇、アクロバット、映像、アートなど、さまざまな要素がブレンドされた“フィジカルシアター”が台頭し、フランスでは“ヌーボーシルク(新しいサーカス)”が盛んだと聞く。
そんな動向を知ってか知らずか、日本でも従来のダンスの枠におさまらないカンパニーが、続々と現れている。そのいくつかを紹介しよう。

(中略)

大掛かりな舞台装置と大量の“もの”をインスタレーションし、公演ごとに話題なのが丹野賢一/NUMBERINGMACHINE。
田中泯主宰の「舞塾」に参加後、85年より独自の活動を開始した丹野は、3000個のコンクリートブロックを突き崩す『001-BLOCK』(97年)や、4トンの蛍光ピンクの粉にまみれる『004-POWDER』(98年)、高さ4mの鏡の壁を叩き割る『008-MIRROR』(99年)など、毎回さまざまなマテリアルをテーマに、せりふやストーリーを排した、ダンス的な身振りや感情表現も一切ない独自のスペクタクルを実行している。
最新作『009-COLLAR』『010-SKIN』『011-DOT』『012-RAG』では、これまでの大掛かりな舞台装置も排して、衣装とメイク、身体のみで短篇4作を構成するというから興味も尽きない。

(後略)


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丹野賢一/NUMBERING MACHINE:mail@numberingmachine.com
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