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丹野賢一+山田うん『Short Solo Works』 ソロパフォーマンスの可能性
STUDIO VOICE 2001年10月号 PLAY欄

STUDIO VOICE  沖縄、大阪と旅してきたこのプロジェクトを名古屋で見た。
広い舞台の中央に5脚のスチールパイプ椅子。左から、時計、プレイヤー、ジューサー、扇風機が並ぶ。シンプルな黒のスーツであらわれた山田うんは不器用に注意事項を読み上げ席につき、唐突にキュピキュピなんかに通じる動きで踊り始めた。
ブツは楽器と化し彼女はその1地点から離れることなくクネクネし続けていた。暗転。
ビニル加工の赤の衣装をつけた丹野賢一が現れ、赤い照明とデカい音が鳴り渡る。
壁3方に激突したかと思うと顎をあげてスタスタ歩く(大将を気取るコドモの愛嬌あり!)。
あるいは突然、客席ごしの階段を駆け上がりヴィジュアル系?の端整な顔を晒す。
方やフィックスカメラの長回しのような味わい、方や実は何もない空間が主役で登場人物はそこで転げ廻る物質に徹しているような潔さ。
対照的な2者の短いソロが交互に3回、それぞれの演目は会場によって変わる。
さて、いよいよ東京です。


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